メスキータ展に行ってきた。誰それ。聞いたこともなかったんだけど、テレビでエッシャーの特集をしてた時に、エッシャーの師匠として紹介されていて、これは面白そうって。東京ステーションギャラリー、初めて来た。東京駅の丸の内改札出てすぐにあった。(南口と北口間違えたけど)
いやあ、なんというかシュールとも違う不思議な感じがよかった。木版画はコントラストはっきりして、白か黒、とのっぺりとしてしまうけど、線の太さで光の加減を表現してる。初版のときから手を加えてどんどんと絵が変わっていくとう楽しみ方もある。リトグラフ、エッチング、木版とあったけど、やっぱり1番木版が好き。
エッシャーが守ったメスキータの版画。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
で、私、リトグラフとエッチングがごっちゃになっていた。というか、リトグラフはエッチングのことだと思っていた。
- リトグラフ…油が水を弾く性質を利用して、板にインクを付けたくない部分にだけ油をぬる
- エッチング…銅板を針で削った部分にインクを流し込む
全然違う。というか、リトグラフが油の性質を利用するのは知ってたんだけど、エッチングとなぜごっちゃになったのか。職業柄、エッチングというと、電子部品のプリント基板のエッチングをイメージしてしまう。電子回路の残したい部分をレジストで保護して残りを溶かす、という手法が、版画でいうリトグラフに似てるじゃないですか。
どうやら腐食させることがエッチングらしい。リトグラフは銅板を針で削った後に腐食させる。電子回路は不要部分を腐食させて溶かす。世の中知らないことが多い。
ほぉ、ここに出るのか。